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2009/7/20 23:13

ツール・ド・フランス2009

アームストロングがアシスト宣言、コンタドールのサポート役に


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ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス)、カルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ・テストチーム)、カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)
『ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス)、カルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ・テストチーム)、カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)』
ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)は、昨日の第15ステージでチームメイトのアルベルト・コンタドール(スペイン)に置き去りにされた後、ツール・ド・フランスで通算8度目となるマイヨジョーヌ獲得の争いに別れを告げざるをえなくなったことを認めた。アームストロングはヴェルビエの8.8kmの登りの序盤で苦しみ、取り残されたが、そこでコンタドールは決定的なアタックを仕掛け、アスタナの優勝候補筆頭に指名されることになった。

37歳のアームストロングはその後、コンタドールが「このレース最強のライダー」であることを証明したと語っていた。そして、自身が8度目のツールの栄冠を目指すのは今や難しいだろうとも示唆した。

アームストロングは「アルベルトが行ったとき、彼は自分が最高のライダーで、最高のクライマーであることを証明した。誰もが限界なのに自分がもう一度加速できるときは、それがツールに勝つきっかけであることがわかるんだ。彼に脱帽だよ。今日以降は、彼がこのレースで最強であることを示したと思う。私はもう少し調子がいいと思っていたが、そうではなかった。騒いでいる場合じゃないね。私は持てる限りのすべてを出し尽くしたが、最高ではなかった。アルベルトと私の間にはたくさんのドラマがあった。特にメディアの中ではね。でも結局、我々はみんなチームメイトとして同じテーブルに座っているんだ。そして、我々が一番やってはいけないことはツールに負けることだ。私はベストを尽くし、実直なチームメイトになるよ」とコンタドールを称え、今後は協力することを誓った。

1分35秒遅れの9位でゴールしたランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)
『1分35秒遅れの9位でゴールしたランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)』
第15ステージは、ピレネー山脈のアルカリスでの第7ステージ以来、久々に真のマイヨジョーヌ争いが見られた。第7ステージでは、コンタドールがアームストロングとの19秒差を奪い返そうとアタックした。現在アームストロングは1分37秒遅れの総合2位で、コンタドールはツール通算2勝目を達成するためアスタナの全面的な協力を得られることが予想されている。しかし、26歳のコンタドールは、世界一有名な自転車ロードレース選手との難しい共存に2週間耐えてきており、それらを要求するのを思いとどまっている。

コンタドールは「僕たちは大きな一歩を踏み出したが、先週は厳しかった。そして今日あそこにいたライバルたちとはまだたくさんのことが起こると予想している。僕にとって彼(アームストロング)が言ってくれたことは光栄だ。彼は偉大なプロだからね。これからはチーム全員がひとつの同じ目標に向かって働かないといけない」と語っていた。

コンタドールが頂上まで残り5.6km地点でアタックし、勝利に向かって羽ばたいているとき、アームストロングは他チームのライバルからのアタックを防ぐため、アスタナのチームメイト、アンドレアス・クレーデン(ドイツ)とともに残った。しかし、終盤の数kmでは予想外のことが起こった。ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、ガーミン・スリップストリーム)、フランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス)、そしてツールのディフェンディングチャンピオンのカルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ・テストチーム)ら全員が飛び出していく中、アームストロングはクレーデンとともに取り残されたのだ。

ツール7連覇中はライバルたちを後ろに置き去りにすることに慣れていたがアームストロングだが、この日のステージではコンタドールから1分35秒遅れ、ウィギンス、フランク・シュレク、サストレからは29秒遅れでゴールした。アームストロングは、シュレク擁するサクソバンクが登りの序盤で仕掛けた、できる限り多くの選手を振り落とそうとする引きのペースに苦しめられたことを認めた。「苦しかったよ。かなりきつかった。私はちょっと限界だったし、みんなも多少限界だったと思う。アンドレアスはロスタイムを最少にしようと頑張ったが、私は苦しかった」とアームストロングは振り返った。

そして、アームストロングはツール通算8勝目のチャンスは終わったと思うと語り、「確かに、厳しいだろうね。今日のような日が本当に誰が最高かを証明するんだ。私にとってはそれが現実だし、衝撃的なニュースでもなんでもない」と認めている。

しかし、アームストロングはコンタドールのために働く覚悟がある一方で、自分を中心とした新チームを立ち上げると噂されており、自分自身も2010年にはより強くなって戻ってくると示唆している。アームストロングは「2004年や2005年のように私が走ると期待している人も世間にはいるだろうが、それは現実じゃないよ。もしもう1年走るのなら、1シーズン経験を積んで、レースコンディションを取り戻すことになるだろう。でも今はそれがないんだ」と語っている。


text:Valentino Sebic
translation:Tatsuya Mitsuishi
photo:(c)Tim De Waele
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