2009/5/8 21:50




ジロ・デ・イタリア2009 レースプレビュー
群雄割拠のジロ2009 6つの山頂ゴールに猛者が挑む
ジロ・デ・イタリアは、シンプルに「ジロ」という名前でも知られ、5月上旬から6月にかけて3週間以上に渡りイタリアで開催される長丁場のステージレースだ。ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャと並ぶ3大グランツールの1つであり、UCIワールドランキングの対象大会だ。
ジロは、ツール・ド・フランスが元々はロト(フランスで全国展開されているスポーツ紙=現在のレキップ)の売上げ促進を目的に設立されたことに感銘を受けたスポーツ紙「ガゼッタ・スポルト」の編集者エミリオ・カミロ・コスタマグニャが、ロトと同じ目的で設立したレースだ。第1回大会は、1909年5月13日にミラノで開催され、全8ステージ、計2,448kmの道のりだった。そして地元イタリアのルイジ・ガンナが初代王者に輝いた。そしてツール・ド・フランス、世界自転車選手権と並び“トリプル・クラウン・オブ・サイクリング(自転車競技3冠)”の1つとして知られる。
ツール・ド・フランスの総合王者は、黄色のジャージを身につける(これはロト紙の紙面が黄色だったことに関係している)。1931年以降、ジロの総合首位はマリア・ローザというピンク色のジャージを身につけるが、これはガゼッタ・スポルト紙がピンクの紙面であるため。そして他のジャージは、山岳賞がマリア・ヴェルデ(緑色)、ポイント賞がマリア・チクラミーノ(シクラメン色)、新人賞がマリア・ビアンカ(白色)となっている。
2008年のジロは、2007年ツール総合優勝者のアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)が制し、1996年にロシアのパベル・トンコフが優勝して以来、11年ぶりとなるイタリア人以外の総合王者が誕生した。総合2位は前サウニエルデュバルのリカルド・リッコ、3位はマルツィオ・ブルセギン(ランプレ)とイタリア人選手が続いた。
コンタドールは、2位のリッコとのタイム差が、最終ステージの前までわずか4秒だった。しかし、彼は危なげないレース展開で首位を守り続けた。そして最後のタイムトライアルでリッコを大きく突き放し、大会を制した。ちなみにコンタドールが公式の招待を受けたのは、大会初日の1週間前だった(これはアスタナが、かつて所属していたアレクサンドル・ヴィノクロフ、アンドレイ・カシェチキンの2人の血液ドーピングスキャンダルにより、当初ジロへの出場を拒否されていたため)。
2008年大会最終日のタイムトライアル、ステージ優勝のマルコ・ピノッティ(チームハイロード)と総合王者コンタドール
昨年の王者アルベルト・コンタドールはツール・ド・フランスに集中するため出場しないが、アスタナ勢ではアームストロングに加え、リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)も参戦。昨年はコンタドールのアシストを務めたライプハイマーだが、今年はアスタナのリーダーとして総合優勝を狙う。複数の専門家は、昨年のパフォーマンスから彼を優勝候補にあげていない。しかし、今年の彼は、昨年と比べコンディションが良い。そして、監督のヨハン・ブリュイネールを含め、アスタナは今年のジロに多くの主力選手を擁する万全の体制で挑むことも大きなプラス要素だ。
ジロは、全てのイタリア人選手が総合優勝を夢見るレース。しかし、ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレN.G.C)は、2004年に優勝して以降、精彩を欠いている。そんな中、今年の彼は、ツール・ド・フランスを欠場し、ジロでの表彰台を目指すという大きなギャンブルに出ている。クネゴは、過去6年の成績から多くの人々が彼を評するワンデイ・クレッシックライダーという肩書きだけでなく、未だジロの優勝候補であることを証明しなければならない。
2006年の覇者イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス)も、優勝を狙える選手の1人。彼は最近、ジロ・デ・トレンティーノを制するなど、調子をあげている。現在の彼は、2年間の出場停止処分から復帰後、ベストコンディションに戻りつつある状況だ。そしてクネゴと同じく、バッソも思い入れの深いジロで、自身がまだトップ選手の一角であることを証明したいところだ。またリクイガスでは、22歳の新星ロマン・クルージガー(チェコ、リクイガス)にも注目だ。多くの人々は、バッソがクネゴなどランプレ勢を上回りイタリア勢では最も優勝に近い存在と見ている。さらにダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)がランプレを去ってリクイガスに加入したことで、リクイガスはチーム部門でも優勝を狙えるようになった。
ジルベルト・シモーニ(ディキジョバンニ)も優勝経験者だが、彼はランス・アームストロングと同じ38歳。山岳ステージで、かつてと同じような走りを見せることができるだろうか。また、ディキジョバンニでは、最近になってダヴィデ・レベッリンにドーピング疑惑が浮上。チームは、大きな困難に直面している。もしシモーニが往年の強さを維持し、一連の薬物疑惑で潔白となった場合、彼はステージ優勝という結果で今回の騒動の復讐を果たそうとするだろう。
2007年のブエルタ・ア・エスパーニャ王者で、昨年のジロ総合5位のデニス・メンショフ(ロシア、 ラボバンク)も優勝候補に名を連ねる。彼はグランツールで常に上位に入っているが、彼の所属するラボバンクは、勝利により貪欲な姿勢で挑まないといけない。少なくとも、今春の深刻な不振を払拭するには、複数のステージ優勝が求められている。だが、チーム最大の目標は、あくまでマリア・ローザの獲得だ。スポーツディレクターのアドリ・バン・ハウウェリンゲンは、「私たちは、100周年となる今年のジロを楽しみにしている。アンジェロ・ゾメグナンの指揮の下、ジロはここ数年、大きく成長し、今年はタフなコース設定の特別なレースとなる」とコメント。さらに、チームはジロで総合優勝の経験はないが、メンショフの悲願達成を全力でサポートすると述べている。
そして忘れてはいけないのが、ランス・アームストロングだ。今年のジロでは合計で96.6kmと、複数のタイムトライアルがあり、これは彼にとって有利に働く。みんなが知っているように、彼はブエルタ・ア・カスティーリャレオンで鎖骨を骨折しており、このケガで優勝候補から外れている。しかし、ツール・ド・フランス7度制覇の彼は、これまでも多くの驚きを与えてきた。彼が再び、周囲を驚かす好成績をあげることも考えられる。アームストロングは、今年のジロでライプハイマーのサポート役を務めると述べている。だが、この発言は周囲の注目をそらし、自身へのプレッシャーを取り除くための作戦かもしれない。突如、山岳ステージでアタックを仕掛けたり、終盤のタイムトライアルで爆発したりすれば、人々は彼が1999年のツール復帰と同じ衝撃を与えたと言うだろう。
他には、2007年の王者ダニーロ・ディルーカ(LPR)、バッソの同僚で昨年の総合4位フランコ・ペッリツォッティ、2000年の王者ステファノ・ガルゼッリ(アクアエサポーネ・カッフェモカンボ)なども注目しておきたい選手たちだ。
大会100周年となる今年のコースで最も興味深いのは、イタリア国内の全ての主要都市を通過することだ。ジロの主催者であるRCS Sportは、いくつかの素晴らしいアタックを生み出し、興奮するレース展開となるようにコースを発展させた。
第4ステージ 162km
産業の中心都市パドヴァからスタートなる第4ステージは、レース序盤の総合順位を変動させる。Bassno del Grappaから、登りが始まるフェルトレまでの道のりが強風となる。Croce d’Auneは、平均勾配6.3%、最大で12%とスプリンターは苦戦するかもしれない。このステージはSan Martino di Castrozzaの山頂ゴールであり、平均勾配6%であることからクライマーや総合優勝を狙う面々が、他の選手を引き離すかもしれない。
第5ステージ 125km
ドロマイトがジロ・デ・イタリアに帰ってくる。レース序盤のAlpe di Siusiでは、後続を突き放すような意外で強力なアタックが起こるかもしれない。総合優勝を争う選手たちは、この事を警戒する必要がある。かつて「ジロを勝つには第3週の走りにかかっているが、1週目で遅れたら優勝できない」とよく言われていた。
ステージ序盤、8.2kmの最初の登りの後、Passo Rolleの57.2kmの下りが待ち構える。 そして、Prato all’Isarcoから、Alpe di Siusi まで25kmの過酷な登りがある。ここは平均勾配6.1%、最後は8.1%にまできつくなる。
第10ステージ 262km
第10ステージは、今大会で最大の正念場となる。長い距離と登りは、ジロのサディスティックな一面を現す典型的なコースだ。このステージが、ジロ100周年を記念して設計されたのは間違いない。多くの人々が、この日、TV観戦をするのは確かだ。
第12ステージ 60.6kmの個人タイムトライアル
最終週に実施されるタイムトライアルは全60.6kmで、1kmの登りが含まれている。このステージが、総合争いの順位変動をもたらすことは確実だ。ランス・アームストロングの活躍が期待されるが、イヴァン・バッソも忘れてはならない。そして、ジルベルト・シモーニ、ダミアーノ・クネゴの走りも見逃せない。
最終週
アペンニノ山、Emilia-Romagna、MarcheとAbruzzo地方を走る数日間、春の起伏に富んだクラシックレースを得意とするクネゴ、ディルーカといった選手たちが、前に出てくると予想される。ブロックハウスに向かうステージは、標高差2064m、平均勾配6.8%、22.5kmの登りと、最終週で最大の勝負所となる。シモーニ、メンショフやライプハイマーが、ここでの走りで脚光を浴びるかもしれない。
最終決戦
前の週までに行われていた山岳ステージで、総合優勝の行方が決まらなかった場合、第92回ジロ・デ・イタリアは、ローマで行われる15.5kmのタイムトライアルで雌雄を決することになる。美しい大会の象徴的なステージにおいて、選手たちはローマ帝国の剣闘士のように戦う。
ライプハイマー、アームストロング、メンショフ、それにおそらくバッソが、このタイムトライアルの優勝候補となるだろう。この日は近年のジロにおいて、最も熾烈な戦いの1つとなることは間違いない。
text:Valentino Sebic
translation:Eiichi Suzuki
photo:(c)Tim De Waele
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大会の歴史
ジロは、ツール・ド・フランスが元々はロト(フランスで全国展開されているスポーツ紙=現在のレキップ)の売上げ促進を目的に設立されたことに感銘を受けたスポーツ紙「ガゼッタ・スポルト」の編集者エミリオ・カミロ・コスタマグニャが、ロトと同じ目的で設立したレースだ。第1回大会は、1909年5月13日にミラノで開催され、全8ステージ、計2,448kmの道のりだった。そして地元イタリアのルイジ・ガンナが初代王者に輝いた。そしてツール・ド・フランス、世界自転車選手権と並び“トリプル・クラウン・オブ・サイクリング(自転車競技3冠)”の1つとして知られる。
ジャージ
ツール・ド・フランスの総合王者は、黄色のジャージを身につける(これはロト紙の紙面が黄色だったことに関係している)。1931年以降、ジロの総合首位はマリア・ローザというピンク色のジャージを身につけるが、これはガゼッタ・スポルト紙がピンクの紙面であるため。そして他のジャージは、山岳賞がマリア・ヴェルデ(緑色)、ポイント賞がマリア・チクラミーノ(シクラメン色)、新人賞がマリア・ビアンカ(白色)となっている。
2008年大会
2008年のジロは、2007年ツール総合優勝者のアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)が制し、1996年にロシアのパベル・トンコフが優勝して以来、11年ぶりとなるイタリア人以外の総合王者が誕生した。総合2位は前サウニエルデュバルのリカルド・リッコ、3位はマルツィオ・ブルセギン(ランプレ)とイタリア人選手が続いた。
コンタドールは、2位のリッコとのタイム差が、最終ステージの前までわずか4秒だった。しかし、彼は危なげないレース展開で首位を守り続けた。そして最後のタイムトライアルでリッコを大きく突き放し、大会を制した。ちなみにコンタドールが公式の招待を受けたのは、大会初日の1週間前だった(これはアスタナが、かつて所属していたアレクサンドル・ヴィノクロフ、アンドレイ・カシェチキンの2人の血液ドーピングスキャンダルにより、当初ジロへの出場を拒否されていたため)。
2008年大会最終日のタイムトライアル、ステージ優勝のマルコ・ピノッティ(チームハイロード)と総合王者コンタドール
今大会の優勝候補
昨年の王者アルベルト・コンタドールはツール・ド・フランスに集中するため出場しないが、アスタナ勢ではアームストロングに加え、リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)も参戦。昨年はコンタドールのアシストを務めたライプハイマーだが、今年はアスタナのリーダーとして総合優勝を狙う。複数の専門家は、昨年のパフォーマンスから彼を優勝候補にあげていない。しかし、今年の彼は、昨年と比べコンディションが良い。そして、監督のヨハン・ブリュイネールを含め、アスタナは今年のジロに多くの主力選手を擁する万全の体制で挑むことも大きなプラス要素だ。
ジロは、全てのイタリア人選手が総合優勝を夢見るレース。しかし、ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレN.G.C)は、2004年に優勝して以降、精彩を欠いている。そんな中、今年の彼は、ツール・ド・フランスを欠場し、ジロでの表彰台を目指すという大きなギャンブルに出ている。クネゴは、過去6年の成績から多くの人々が彼を評するワンデイ・クレッシックライダーという肩書きだけでなく、未だジロの優勝候補であることを証明しなければならない。
2006年の覇者イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス)も、優勝を狙える選手の1人。彼は最近、ジロ・デ・トレンティーノを制するなど、調子をあげている。現在の彼は、2年間の出場停止処分から復帰後、ベストコンディションに戻りつつある状況だ。そしてクネゴと同じく、バッソも思い入れの深いジロで、自身がまだトップ選手の一角であることを証明したいところだ。またリクイガスでは、22歳の新星ロマン・クルージガー(チェコ、リクイガス)にも注目だ。多くの人々は、バッソがクネゴなどランプレ勢を上回りイタリア勢では最も優勝に近い存在と見ている。さらにダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)がランプレを去ってリクイガスに加入したことで、リクイガスはチーム部門でも優勝を狙えるようになった。
ジルベルト・シモーニ(ディキジョバンニ)も優勝経験者だが、彼はランス・アームストロングと同じ38歳。山岳ステージで、かつてと同じような走りを見せることができるだろうか。また、ディキジョバンニでは、最近になってダヴィデ・レベッリンにドーピング疑惑が浮上。チームは、大きな困難に直面している。もしシモーニが往年の強さを維持し、一連の薬物疑惑で潔白となった場合、彼はステージ優勝という結果で今回の騒動の復讐を果たそうとするだろう。
2007年のブエルタ・ア・エスパーニャ王者で、昨年のジロ総合5位のデニス・メンショフ(ロシア、 ラボバンク)も優勝候補に名を連ねる。彼はグランツールで常に上位に入っているが、彼の所属するラボバンクは、勝利により貪欲な姿勢で挑まないといけない。少なくとも、今春の深刻な不振を払拭するには、複数のステージ優勝が求められている。だが、チーム最大の目標は、あくまでマリア・ローザの獲得だ。スポーツディレクターのアドリ・バン・ハウウェリンゲンは、「私たちは、100周年となる今年のジロを楽しみにしている。アンジェロ・ゾメグナンの指揮の下、ジロはここ数年、大きく成長し、今年はタフなコース設定の特別なレースとなる」とコメント。さらに、チームはジロで総合優勝の経験はないが、メンショフの悲願達成を全力でサポートすると述べている。
そして忘れてはいけないのが、ランス・アームストロングだ。今年のジロでは合計で96.6kmと、複数のタイムトライアルがあり、これは彼にとって有利に働く。みんなが知っているように、彼はブエルタ・ア・カスティーリャレオンで鎖骨を骨折しており、このケガで優勝候補から外れている。しかし、ツール・ド・フランス7度制覇の彼は、これまでも多くの驚きを与えてきた。彼が再び、周囲を驚かす好成績をあげることも考えられる。アームストロングは、今年のジロでライプハイマーのサポート役を務めると述べている。だが、この発言は周囲の注目をそらし、自身へのプレッシャーを取り除くための作戦かもしれない。突如、山岳ステージでアタックを仕掛けたり、終盤のタイムトライアルで爆発したりすれば、人々は彼が1999年のツール復帰と同じ衝撃を与えたと言うだろう。
他には、2007年の王者ダニーロ・ディルーカ(LPR)、バッソの同僚で昨年の総合4位フランコ・ペッリツォッティ、2000年の王者ステファノ・ガルゼッリ(アクアエサポーネ・カッフェモカンボ)なども注目しておきたい選手たちだ。
鍵となるステージ
大会100周年となる今年のコースで最も興味深いのは、イタリア国内の全ての主要都市を通過することだ。ジロの主催者であるRCS Sportは、いくつかの素晴らしいアタックを生み出し、興奮するレース展開となるようにコースを発展させた。
第4ステージ 162km
産業の中心都市パドヴァからスタートなる第4ステージは、レース序盤の総合順位を変動させる。Bassno del Grappaから、登りが始まるフェルトレまでの道のりが強風となる。Croce d’Auneは、平均勾配6.3%、最大で12%とスプリンターは苦戦するかもしれない。このステージはSan Martino di Castrozzaの山頂ゴールであり、平均勾配6%であることからクライマーや総合優勝を狙う面々が、他の選手を引き離すかもしれない。
第5ステージ 125km
ドロマイトがジロ・デ・イタリアに帰ってくる。レース序盤のAlpe di Siusiでは、後続を突き放すような意外で強力なアタックが起こるかもしれない。総合優勝を争う選手たちは、この事を警戒する必要がある。かつて「ジロを勝つには第3週の走りにかかっているが、1週目で遅れたら優勝できない」とよく言われていた。
ステージ序盤、8.2kmの最初の登りの後、Passo Rolleの57.2kmの下りが待ち構える。 そして、Prato all’Isarcoから、Alpe di Siusi まで25kmの過酷な登りがある。ここは平均勾配6.1%、最後は8.1%にまできつくなる。
第10ステージ 262km
第10ステージは、今大会で最大の正念場となる。長い距離と登りは、ジロのサディスティックな一面を現す典型的なコースだ。このステージが、ジロ100周年を記念して設計されたのは間違いない。多くの人々が、この日、TV観戦をするのは確かだ。
第12ステージ 60.6kmの個人タイムトライアル
最終週に実施されるタイムトライアルは全60.6kmで、1kmの登りが含まれている。このステージが、総合争いの順位変動をもたらすことは確実だ。ランス・アームストロングの活躍が期待されるが、イヴァン・バッソも忘れてはならない。そして、ジルベルト・シモーニ、ダミアーノ・クネゴの走りも見逃せない。
最終週
アペンニノ山、Emilia-Romagna、MarcheとAbruzzo地方を走る数日間、春の起伏に富んだクラシックレースを得意とするクネゴ、ディルーカといった選手たちが、前に出てくると予想される。ブロックハウスに向かうステージは、標高差2064m、平均勾配6.8%、22.5kmの登りと、最終週で最大の勝負所となる。シモーニ、メンショフやライプハイマーが、ここでの走りで脚光を浴びるかもしれない。
最終決戦
前の週までに行われていた山岳ステージで、総合優勝の行方が決まらなかった場合、第92回ジロ・デ・イタリアは、ローマで行われる15.5kmのタイムトライアルで雌雄を決することになる。美しい大会の象徴的なステージにおいて、選手たちはローマ帝国の剣闘士のように戦う。
ライプハイマー、アームストロング、メンショフ、それにおそらくバッソが、このタイムトライアルの優勝候補となるだろう。この日は近年のジロにおいて、最も熾烈な戦いの1つとなることは間違いない。
text:Valentino Sebic
translation:Eiichi Suzuki
photo:(c)Tim De Waele
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出場選手一覧
(2009/5/8)
5 コメンテーター: panhead コメント日: 2009/05/10 02:16:03
今年のジロも過激な演出で見所がたっぷりですね。4日目にして頂上ゴールとか、個人TT60kmとか。見せ場をたっぷり用意してくれていて楽しみです。
6 コメンテーター: soramimit コメント日: 2009/05/11 10:34:44
個人TT60kmって、スゴイですね。どんなTTスペシャリストでもヘタりそう。誰が勝つのか、予想できない。
いきなりジャンプアップしてマリアローザ獲得とかありそう。
7 コメンテーター: koisan コメント日: 2009/05/11 22:48:23
うちの嫁はジロを見て「イタリア語習いたいなー」とつぶやくイイ嫁です。そしてディルーカをいち早く認識したイケメン好きな嫁です。
そしてなぜかイグナチェフを応援する通な嫁です。
やるなお前!!








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